パノラマX線写真
両側上下智歯は歯根未完成状態で埋伏している。それ以外の歯牙は萌出し、根形成も正常である。年齢的に歯牙の萌出、形成に異常はない。全歯牙周囲歯槽骨のレベルも歯頸部のエナメル・セメントジャンクションとほぼ同レベルか1 mm程度下方であり正常である。
右側上顎67根尖部の上顎洞底にドーム状の軟組織影を認める。境界は明瞭で、辺縁平滑である。大きさは長径2 cm程度である。病変に接する周囲骨の吸収はない。同部の貯留嚢胞の所見である。
口内法X線写真
右側上顎洞後方底部に単房性で類円形の軟組織影を認める。境界明瞭、辺縁平滑である。大きさは長径1 cm程度である。
左側上顎洞底部後壁に沿って一層の軟組織影を認める。接する上顎洞を構成する骨に吸収及び肥厚はない。