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Case4 放射線性骨髄炎 |
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患者:70歳男性
主訴:右側下顎大臼歯相当部粘膜の発赤、腫脹及び軽度疼痛 過去に右側下顎大臼歯部に血管腫の治療経験あり |
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パノラマX線写真
右側下顎第一大臼歯は欠損している。それに伴い、下顎右側第二、三大臼歯は近心傾斜している。右側下顎第一大臼歯相当の歯槽骨に境界不明瞭なX線透過像を認める。透過像内部には全体にわたりdiffuseなX線不透過像の混在を認める。この変化は下顎管レベル迄認められ、管の走行は不明瞭化している。また、右側オトガイ孔も不明瞭である。また、病変部周囲を含め全歯牙周囲歯槽骨は各歯牙の歯根1/2レベル以上迄吸収されている。特に、上下左右大臼歯部周囲歯槽骨は各歯根分岐部迄吸収されている。中等度から高度の辺縁性歯周炎の所見である。 |
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歯科用X線写真
右側下顎第一大臼歯は欠損している。それに伴い、下顎右側第二、三大臼歯は近心傾斜している。下顎右側第二大臼歯近心根及び第二小臼歯周囲歯根膜は不明瞭化している。右側下顎第一大臼歯相当の歯槽骨に境界不明瞭なX線透過像を認める。透過像内部には全体にわたりdiffuseなX線不透過像の混在を認める。内部のX線不透過像は塊状のものではなく骨梁走行と一致している。下顎右側第二大臼歯の分岐部迄歯槽骨吸収が認められる。 |
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診断:右側下顎大臼歯部の放射線性骨壊死 |
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放射線性骨髄炎
放射線治療における放射線照射後の骨に見られる障害。骨壊死や露出を来す。放射線照射後半年〜2年の間に菌性感染症などを誘因として発症する。 |
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