Case3
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パノラマX線写真 ・左側下顎角前方の下顎骨下縁に重なって塊状のX線不透過物を認める。大きさは、2.5 cm程度で楕円形を示し、内部は層板状を呈している。

・ 構造物の全体が下顎骨に重なっていないことより同構造物は軟組織にあるものと考えられる。

・反対側にもほぼ同様の部の若干上方に左側よりも若干大きい類似した構造物の存在を認める。障害陰影である。
咬合法X線写真 ・歯軸投影法では異常所見を認めない。後方斜位投影法では左側顎下腺体からワルトン管移行相当部に塊状のX線不透過物を認める。大きさは、2 cm程度で楕円形を示し、内部は層板状を呈している。上記部の唾石の所見である。
X線CT写真

・左側顎下腺体からワルトン管移行部に塊状のhigh density structureを認める。大きさは1.5 cm程度であり、densityの程度は骨と同程度である。内部の石灰化の状態は骨モードより層板状構造である。上記部に発症した唾石である。左側顎下腺は、右側に比べ明らかな径の増大、densityの変化は認めない。明らかな炎症性変化はない。更に、左側顎下腺内に腫瘤様構造物は認められない。
所属リンパ節に関して、明らかな異常を示す径、形態及び内部性状を示すものは認めない。

診断 左側顎下腺体からワルトン管移行部の唾石